
青山 繁晴 先生 編

市民の皆様こんにちは。
社団法人東大阪青年会議所の3月度例会におきまして、関西テレビのスーパーニュースアンカー:水曜コメンテンターでお馴染みの、青山繁晴先生をお招きし、ご講演をお願いしました。
本例会でのテーマは『郷土愛を育む』。今、我々が次世代へ伝えて行かないといけないメッセージは何なのか? その糸口をつかむべく、私たちメンバーにむけて熱いメッセージを送っていただきました。青山先生ならではの熱のこもったトークに引き寄せられるように会場全体が聞き入りました。さて、この情報化社会の中でいかに我々は真実を知り損ねている事がたくさんあるでしょうか? 恐らく、日々の生活の中で何気なく通り過ぎて行く事柄はたくさんありますが、常にアンテナを張り巡らせ、疑問に思った点は自らの手と足を使い確かめる事が情報に流されない事だ、と先生は語られました。 その中でも、やはり我々日本人として、知っておかなければいけない真実は特に太平洋戦争ではないでしょうか?

先生は、我々は日本人として、今、郷土愛・国土愛を持てるこの豊かな社会があるのは“あの戦争”によって犠牲になったご先祖様たちのお陰である、ということを私たちメンバーへ再度振り返るチャンスを頂きました。
“あの戦争”、というのは60年前に我々の祖父母の世代に繰り広げられた太平洋戦争のことです。 戦争については実際知らない・報道されていない真実がたくさんあり、それを少しでも世の人に知ってもらうべきと講演を重ねるたびに、“沖縄・白梅(しらうめ)学徒隊”、“硫黄島”のお話を欠かさずされておられます。

まず、白梅学徒隊とは、沖縄戦において従軍看護婦として活躍し、そして犠牲になった沖縄県立第二高等女学校によって編成された部隊の事です。まだ先生が新米記者であった時、ご自身で沖縄へ行かれタクシーの運転手の案内で訪れたのが“白梅の塔”。ひめゆりの塔は有名ですが、第二高等学校である白梅部隊は忘れられており、誰も弔わない忘れられた女学生がいる、という事で案内されたそうです。

その当時はまだ慰霊碑も設立されておらず、たくさんの白骨を目の当たりにされ、女生徒達の無念を感じられたそうです。そして20数年後、現地に再び訪問された際には当時の生存者によって立派に設立されており、いま有る白梅の塔の姿になっていたそうです。この忘れられた塔の弔いを、毎回各講演にてお願いされておられます。少しずつですが、毎年訪れる度に献花されており、少しずつ彼女たちを弔う人々が地道な運動にて増えてきている、とお話されておられました。
【白梅の塔】

青山先生が記者時代に訪れたときに
建っていた石碑(現在もあります)

現在の白梅の塔



白梅の塔の裏側に自決壕が現在でも残っています。
青山先生は、20数年前に訪れた際にこの壕の下へ降り、実際に様々なことを感じられたそうです。
右上のお堂に隣接して壕へ降りる階段があります。
左下の写真は実際に壕へ降りる階段です。
沖縄へ行く機会がある方は、ひめゆりの塔より北へ3㌔程のところにありますので、是非一度訪れてください。
【白梅の塔地図】


小笠原諸島 硫黄島
また、最近の映画化で我々日本人も忘れていた“硫黄島”。皮肉なことにアメリカ人映画監督にて映画化される事となりました。この硫黄島の決戦により本土決戦を1日でも遅らせる事に繋がる、と必死で洞穴を掘り続けて戦い続けた戦士たちの話を忘れるべきではない。またその遺骨は現在も硫黄島に眠ったままであり、数々の訴えの後、国が遺骨回収への動きを見せている事を我々に熱く語ってくれました。
さて、今回は講演後に少し先生へインタビューをする時間を設けて頂いたのですが、やはり戦後の教育の元、我々が郷土愛・愛国心を忘れるような教育をうけている点はどのような点にあると思われるかと、先生に聞いたところ、あるお話をして下さいました。

先生はしばらく共同通信社の京都支局にお勤めだったころ。毎日、柔道を習いに行くのに、京都御所の前を通られていたそうです。 毎日、京都御所を通られていたそうですが、何かおかしいな?と思いながら歩かれていたそうです。 そして、数年後お仕事でドイツに行かれたときのこと。 ドイツの列車それは列車の車窓から見える景色を眺められている際に『あっ!』ときづかれたことがありました。それは京都御所、すなわち、日本の王様が住んでいたお城には塀がない!ということです。これは何を意味するかというと、京都御所とは、日本で一番崇高な存在であった天皇が住居を構えてられたにも関らずこの住居が高い塀に囲まれることなく、長年京都に佇んでいた、という事実です。それほどにも日本人というのは、天皇を敬い、尊いものとして扱ってきたので襲われる・襲う心配がなかったということになります。『この心が日本人というものです。』と先生は我々に語ってくれました。
普段何気にみているニュース・学校で勉強してきた知識。それにひとつでも疑問に思えば自らの足で行動をおこし、自らの目でみて確認し、自らの耳で聞いて納得をいくまで真実を知る事。まさにこれが青山先生流のやり方であり、私たち国民全員へ共通する事です。
情報操作という外部からの情報を確かめるという行動が、すべてをおこす一歩となります。自身で発見した事を発信する。それには何の見返りもなく、万人の理解を受けるわけではないですが、発信し続ける事が大切であると講演後の疲れも見せずに私たちに語って頂けました。他人を尊ぶ心を持つ事が人、地域、そして国を思う心へと繋がっていくのではないでしょうか?『葉隠』を愛読されておられる先生。先生の生き方はまさに武士道をすすまれておられるように思え、この精神を理解しあえる事が日本人としての素晴らしさではないかとおもいました。
※「葉隠」(はがくれ)
江戸時代中期(1716年ごろ)に出された肥前国鍋島藩藩士、山本常朝の武士としての心得について見解を「武士道」という用語で説明した言葉を田代陣基が筆録した記録である。全11巻。葉可久礼とも書く。
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